祐川京子『愛嬌力トレーニング』
この本は、愛嬌力を磨くことによって、営業成績を伸ばしていこう、ビジネススキルをあげていこうというもので、それぞれのケーススタディが書かれ、適切な答えを松竹梅で示している。いやオレはそんなの読まなくてもいいよ、という人もいるだろうが一つでも読んで得るものがあればもうけものだと思う。
たとえば、問い1。
取引先を訪ねたら、「いつもおしゃれですね。良い趣味をしていらっしゃる」とおほめの言葉をいただいた。どうやら本心からほめていただいている様子。こんなときは、どうリアクションするか?
さあみなさんも考えてみよう!
この回答は
梅 「そんなことはありませんよ」と思い切り謙虚!
謙遜は美徳とされているが。「いえいえ、全然!」などと返せば、せっかくの相手の気持ちを全否定してしまうことに。
竹 「そんな…恐縮です」とひかえめに感謝の言葉を伝える
たしかに慎重さは印象づけられるかも。ただし相手の好意に対してあいまいな態度を取ると、好印象とはなりにくい。
松 「ありがとうございます!」と感謝の気持ちを素直に表現する
「うれしいです!」「おほめいただいて光栄です!」など、明るく嬉しそうな反応なら、ほめた当人も嬉しい。
というように、素直に喜ぶと相手も嬉しいとして、相手の気持ちを考えるということが愛嬌力なのだということを、こうしたたくさんの具体例を通して学ぶことができる。自分もまだまだだということを読みながら感じた次第。これら具体例が全て実話なのだというから、なおさら説得力がある。
祐川京子のブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/yukawa/
祐川さんは、きっとステキな女性なのだろうと想像してみる。男に愛嬌力はあれば強いが、女に愛嬌力がないとがっかりしてしまうもの。あらためて自分を反省してみたところであります。